運動会シーズンになり、新しくビデオカメラを購入しようと考えている人も多いのではないでしょうか。
ソニーのハンディカムは高画質でブレない綺麗な動画を撮ることができる定評のあるシリーズで、特に空間光学手ブレ補正はプロの方でも使いたいほどの強力なブレ補正ができます。
今回は2017年9月現在発売されているソニーの高画質4Kハンディカム4機種を比較していきたいと思います。HDではなく、4Kビデオカメラの購入を検討されている方は参考にしてください。
目次
ソニーの4Kハンディカム ラインナップ
現在販売されているソニーの4Kハンディカムは4機種です。
最近発表されたFDR-AX700(左上)が最上位モデルで、FDR-AX100(右上)、FDR-AX55(左下)、FDR-AX40(右下)の順になっています。
FDR-AX700、FDR-AX100、FDR-AX55、FDR-AX40を徹底比較!
高画質を求めるなら断然 FDR-AX700
FDR-AX700は、最新のソニーの高級コンデジにも使われている1.0型積層型Exmor RS CMOSセンサーが搭載されています。Exmor R CMOSセンサーと比較して、信号の処理速とが向上し、高速データ読み取りが可能となっています。このセンサーの搭載により、画素加算のない全画素読み込みによる4K動画の記録ができます。(簡単に言えば、従来の4Kではすべての素子の信号処理が間に合わないので、あとで付け足して4K画質にしていたのに対して、FDR-AX700では4K分の画素すべてをそのまま4K映像として記録できるということです。)
また、明暗の大きい場所でも人の目で見たような綺麗な映像として記録できる4K HDRという方式でも動画を記録できます。
フォーカス性能
フォーカス性能も最新のFDR-AX700はファストハイブリットAFを採用しており、高速で正確なフォーカスが実現できます。高速で移動する被写体にもフォーカス追従の性能が向上しています。
フォーカス性能で序列をつけると、FDR-AX700>FDR-AX55=FDR-AX40>FDR-AX100といった感じです。AX100は発売が一番古い機種なのでしょうがないですね。
ズーム性能を求めるなら、FDR-AX55とFDR-AX40
FDR-AX55とFDR-AX40は、光学20倍ズームが可能で、さらに全画素超解像ズームではHDでは40倍、4Kでは30倍のズームが可能です。
運動会などの遠くのお子さんを撮影するといった用途であれば、できるだけズーム性能が高いものの方がいいですよね。
手ぶれに強いのは「空間光学手ぶれ補正」搭載のFDR-AX55とFDR-AX40
ソニーのハンディカムに搭載されている空間光学手ぶれ補正は、本当にスゴイです。実機を見た方はわかると思いますが、レンズがグラングランと動くんです!はじめはこんなカメラが作れるのかとびっくりしました。
ズーム倍率が小さい時はそれほど手ぶれは気にならないと思いますが、高倍率の時にこの空間光学手ぶれ補正が絶大な威力を発揮します。普通のビデオカメラで40倍ズームをして、手持ちでビデオを撮影した場合、正直グラグラのブレブレで何が写したいのかもわからないような映像になってしまいます(画面を見ていると酔ってきますね)。ところが、空間光学手ブレ補正では、高倍率ズーム時でも、ブレが少ない綺麗な映像をちゃんと撮ることができるんです。
みなさんも、運動会などで遠くの子供を撮ったのに、家で大きなテレビで見た時にブレブレで見にくい動画になってしまった経験はありませんか。写している時はちゃんと撮れていると思っても、テレビに映して初めてぶれぶれだったことに気付くんです。そんな失敗がFDR-AX55とFDR-AX40ならなくなるでしょう。
FDR-AX700とFDR-AX100にも手ぶれ補正は付いていますが、空間光学式ではないので効果は弱めになります。
比較表
FDR−AX700 | FDR-AX100 | FDR-AX55 | FDR-AX40 | |
イメージセンサー | 1.0型 Exmor RS CMOSセンサー | 1.0型 Exmor R CMOSセンサー | 1/2.5型 Exmor R CMOSセンサー | 1/2.5型 Exmor R CMOSセンサー |
動画有効画素数 | 1,420万画素 | 1,420万画素 | 829万画素 | 829万画素 |
静止画記録画素数 | 1,420万画素 | 2,000万画素 | 1,660万画素 | 1,660万画素 |
4K動画 | ◯(4K HDR) | ◯ | ◯ | ◯ |
オートフォーカス | ファストハイブリットAF | コントラストAF | ファストインテリジェントAF | ファストインテリジェントAF |
レンズ | ZEISS バリオ・ゾナーT* | ZEISS バリオ・ゾナーT* | ZEISS バリオ・ゾナーT* | ZEISS バリオ・ゾナーT* |
虹彩絞り | 7枚羽根 | 7枚羽根 | 6枚羽根 | 6枚羽根 |
NDフィルター | ◯ | ◯ | – | – |
F値 | F2.8-4.5 | F2.8-4.5 | F2.0-3.8 | F2.0-3.8 |
f(35mm換算) | f=29.0-348.0mm | f=29.0-348.0mm | f=26.8-536.0mm | f=26.8-536.0mm |
光学ズーム | 12倍 | 12倍 | 20倍 | 20倍 |
全画素超解像ズーム | 24倍(HD)、18倍(4K) | 24倍(HD)、18倍(4K) | 40倍(HD)、30倍(4K) | 40倍(HD)、30倍(4K) |
ビューファインダー | 0.39型(4:3) OLED/カラー 約236万ドット | 0.39型(4:3) OLED/カラー 144万ドット相当 | 0.24型(16:9)/カラー 155万ドット相当 | なし |
液晶モニター | 3.5型(16:9)/約156万ドット エクストラファイン液晶 | 3.5型(16:9)/92.1万ドット エクストラファイン液晶 | 3.0型(16:9)/92万ドット エクストラファイン液晶 | 3.0型(16:9)/46万ドット クリアフォト液晶 |
画像処理エンジン | BIONZ X+フロントエンドLSI | BIONS X | BIONS X | BIONS X |
スーパースローモーション | ◯(960fps) | ×(120p、HDのみ) | × | × |
ナイトショット | ◯ | ◯ | ◯ | × |
手ブレ補正機能 | 光学式(アクティブレンズ方式) | 光学式(アクティブレンズ方式) | 空間光学方式 | 空間光学方式 |
最短撮影距離 | 約1cm(ワイド端)、約100cm(テレ端) | 約1cm(ワイド端)、約101cm(テレ端) | 約1cm(ワイド端)、約80cm(テレ端) | 約1cm(ワイド端)、約80cm(テレ端) |
風音低減 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
マイク | 2ch | 5.1ch | 5.1ch | 5.1ch |
録音レベル調整(マイク) | ◯(31段階) | ◯(31段階) | ◯(31段階) | ◯(31段階) |
アクセサリーシュー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
WiFi/NFC | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
内蔵メモリー | ー | ー | 64GB | 64GB |
幅 | 121mm | 81mm | 73.0mm | 73.0mm |
高さ | 104mm | 83.5mm | 80.5mm | 80.5mm |
奥行き | 274.5mm | 196.5mm | 161.0mm | 142.5mm |
重量 | 1030g | 910g | 635g | 610g |
カラー | – | – | – | ブラック、ブロンズブラウン |
連続撮影時間 | 3時間5分 | 2時間15分 | 2時間30分 | 2時間30分 |
発売日 | 2017年10月13日 | 2014年3月14日 | 2016年2月16日 | 2016年2月16日 |
価格 | 20万円強程度 | 20万円程度 | 12万円程度 | 9万円程度 |